基幹系システムのインテグレーションで培った OLTP 技術を.NET Framework 上に展開したミドルウェア Interstage Business Application Manager for .NET 富士通株式会社が開発した Interstage Business Applicati...
基幹系システムのインテグレーションで培った OLTP 技術を.NET Framework 上に展開したミドルウェア Interstage Business Application Manager for .NET
富士通株式会社が開発した Interstage Business Application Manager for .NET は、 .NET Framework 上のミドルウェアです。このミドルウエアの活用により、基幹システムをシームレスに .NET 環境へ融合、開発効率の向上とコスト削減を実現し、柔軟な業務アプリケーションの開発が可能になります。このミドルウェアを始めとして、グローバル アライアンス提携を結ぶ富士通とマイクロソフトは、 .NET 環境の柔軟な開発、運用環境を提供するために様々な協業体制を整備、多様な展開が期待されています。
<導入の背景とねらい>
基幹系システム環境の提供とともに、 IA サーバー環境へも柔軟に対応
富士通株式会社 (以降、富士通) は、通信システム、情報処理システムおよび電子デバイスの製造、販売、ならびにそれに関するあらゆるサービスの提供を主業務としています。最先端を行く信頼性の高い技術力を背景に、あらゆるコンピューティング環境への貢献を続けてきました。基幹系システムから、エンド ユーザー向けコンピュータやデバイスにいたるまで、ハードウェア、ソフトウェアを問わず、世界規模でのビジネスを幅広く展開しています。特に、長い歴史を持つ基幹系システムの開発では、数多くの企業の基盤となるミドルウェアを提供しつづけており、トップ IT ベンダとして注目を集めてきました。
この様な背景を持つ富士通から 1998 年に提供が開始された Interstage は、基幹システムを運用する企業向けのミドルウェア製品群です。また、基幹業務におけるアプリケーション環境の充実だけではなく、海外拠点とのスムーズな連携、あるいは企業間での業務連携などまでも視野に入れ、ビジネス コラボレーションやコミュニケーションにフォーカスが置かれていることが特徴です。加速するビジネス シーンの要求にこたえられるよう、市場ニーズの変化と最新の技術を常に取り込むことで発展を続けており、 2002 年 12 月末時点で累計 57,000 サーバーを出荷しました。
システム開発の短縮化、開発コスト削減への要求が日増しに強く求められる現在、基幹系システムの充実とともに、 IA サーバーを活用したシステム構築の必要性が高まってきました。企業システムの開発、運用においては、基幹システムでこれまで培ってきたソフトウェア資産、情報資源を活かしつつも、コスト パフォーマンスが高く、かつ効率よい環境が求められています。
富士通とマイクロソフトは、開発コストの削減、柔軟で効率のよい開発環境を提供するために、 2000 年にすでに締結されていたグローバル アライアンスを 2002 年 6 月にさらに強化、「XML Web サービス」、「高信頼性システム」、「モバイル」の3分野を中心とした協調関係に基づくソリューションの開発、提供を進めることになりました。その一環として、 .NET 環境へ対応した、基幹系業務システムの構築、運用を支援するためのミドルウェア Interstage Business Application Manager for .NET (以降、Interstage for .NET) を開発、リリースしました。
<.NET 環境対応への経緯>
通常の .NET アプリケーション開発と同様の作業で開発が可能
利用する開発者の開発工数を可能な限り削減するために、 Interstage for .NET は、 .NET 環境に 完全対応したミドルウェアとして開発されています。富士通株式会社 ミドルウェア プラットフォーム事業部長の橋本 光廣氏は次のように説明します。「開発効率を高めるために、 .NET アプリケーション開発者の皆様が開発をなさるにあたって、 Interstage for .NET の存在は一切意識する必要がないように設計しています。特定のクラス ライブラリを呼び出す、あるいは Interstage for .NET を呼び出すための API を使用する、といった必要は一切ありません。コーディングにあたって使用するのは、 .NET ネイティブのライブラリのみです。もちろん、 Microsoft® Visual Studio® .NET 上で全ての開発が完結します」
また、基幹系企業システムへの新規ソリューション導入にあたっては、いかに既存環境、ソフトウェア資産や情報資源を活用させるかがカギになります。富士通は Interstage for .NET の開発にあたり、「Interstage Business Application Manager Component Connector for .NET」 というデータ連携のためのオプション製品を用意し、既存の業務システムとシームレスに連携できるようにしました。これによって、 UNIX 上で開発された J2EE アプリケーション、 ERP パッケージ資産や、メインフレーム上のアプリケーションもそのまま活用することができます。もちろん、 Visual Basic® や COBOL などによる既存資産を活かすことも可能となり、さらにはデータ連携のための.NETアプリケーション自動生成ツールも同梱されておりますので、スムーズなソリューション導入、運用が可能となります。
<システムの概要>
基幹系システムで培ったOLTP技術を活かし、ノンストップ連続稼動を実現
Interstage for .NET は、基幹系システムの構築で培ったオンライン トランザクション処理 (OLTP) 技術をもとに、 .NET Framework 上に展開される業務システム構築、運用を支援するミドルウェアとして開発されています。 Microsoft Windows® Server と Microsoft Application Center 2000 と連携してクラスタ機能を実現、ノンストップ連続稼動が可能な信頼性を確保しました。
まず業務アプリケーションの管理機能としては、サービスを提供するプロセスの多重化が実現されており、複数アプリケーションを 1 つの業務として取り扱い、システムの負荷分散、冗長性が高められています。また、アプリケーション モニタリング機能もあわせて実現され、仮にアプリケーションがデッドロックや異常終了したとしても、 Interstage for .NET が自動的に復旧作業にかかります。
さらに、業務リクエストの制御では、複数クライアントからの同時アクセスでトランザクションが増大した場合でも、負荷を平準化し、安定したレスポンスを保証します。アプリケーション負荷に応じたクライアントからの要求の制限、処理待ちのキューが一定数を超えた場合のアラーム通知、さらには緊急時の一時的なアプリケーション停止、といった機能が自動的に実行されます。
このように、 Interstage for .NET は、 .NET アプリケーションが高信頼性を確保しながら安定して動作する機構 (ワークユニットと呼ばれる機構) を提供します。
そして、運用稼動中に業務アプリケーションへの追加を可能にする活性変更機能、同じく稼動中に業務アプリケーションの入れ替えを可能にする活性保守機能なども完備、システムの稼動に一切の支障をきたすことなく、安定した運用管理を実現します。
<今後の展望>
.NET 環境に対応したコンサルティングやインテグレーションを広く展開
Interstage は、今後 3 年間で 23 万サーバーの出荷が見込まれています。ビジネスシーンにおける .NET 環境の普及とともに、柔軟な業務アプリケーション開発のニーズが高まっていくことは間違いなく、幅広く活用されることが期待されています。
しかし、富士通とマイクロソフトのグローバルアライアンスは、 Interstage for .NET の提供にとどまるわけではありません。国内での協業では、「富士通 Windows プラットフォーム センター」と 2 社の協同タスクフォース「Joint .NET Taskforce」を中心に、マイクロソフトの .NET Enterprise Servers と組み合わせた総合的なソリューションの整備、展開が進んでいます。すでに .NET に対応した COBOL 製品「NetCOBOL for .NET」も提供されており、 Interstage for .NET とともに、いち早く Windows Server 2003 に対応します。
橋本氏は、将来への展望を次のように語ります。「最適のシステム構築とサービスをお客様に提供するために、富士通とマイクロソフトは今後も緊密に連携して、 .NET ベースのソリューションをグローバルに提供してまいります。 Interstage for .NET のみならず、 2 社の協業によって今後生み出される多くのソリューションが、お客様の開発コスト削減と、開発、運用負荷の軽減に、必ずや寄与するものと確信しています」
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