Microsoft® Windows® XP Professionalを導入し、 IT動向を先取り 新機能によるTCO削減効果を高く評価 味の素グループの IT 面を担当し、外部企業へもそのノウハウを提供している味の素システムテクノ。ここでは IT 動向の先取りを目指した Windows XP...
Microsoft® Windows® XP Professionalを導入し、
IT動向を先取り
新機能によるTCO削減効果を高く評価
味の素グループの IT 面を担当し、外部企業へもそのノウハウを提供している味の素システムテクノ。ここでは IT 動向の先取りを目指した Windows XP Professional の導入が進められています。この新 OS への移行で特に期待されているのが、安定性の向上とリモートアシスタント機能によるヘルプデスク業務の効率化、そしてきめ細かいセキュリティ設定による安全性と利便性の両立です。これらのメリットによって、1 ユーザーあたり年間 4 万円の TCO 削減効果が見込まれているのです。味の素グループでは 1998 年から Microsoft Windows NT® 4.0 による PC ネットワーク環境が利用されていますが、今後はこれらも Windows XP Professional へと移行する計画。その数はグループ全体で 6000 台に上ると見込まれています。またこれと並行して、Microsoft Windows Terminal Services (WTS)によるアプリケーションの一元管理や、Microsoft SharePoint(TM) Portal Server (SPPS) による企業ポータルの実現に向けた取り組みも進められています。
<導入の背景と狙い>
Windows XP Professional の新機能に大きな期待、
1 ユーザーあたり年間 4 万円の TCO 削減効果を見込む
世界 22 か国に 121 拠点を擁し、食と健康を通じて世界の人々のよりよい生活に貢献し続けている味の素グループ。その IT 面を担当することで企業グループ全体の”神経系”をサポートしているのが、味の素システムテクノです。
同社の前身は味の素の情報システム部門であり、すでに 1960 年代から始まっていた味の素における情報技術への取り組みを支援し続けてきました。1970 年代には情報システムの基本方針として”世界標準技術の採用”を決定し、ネットワークの構築にも着手。1970 年からは OA 化にも積極的に取り組んでおり、1989 年には日本 OA 協会から「OA 総合賞」を受賞しています。
その後 1990 年にシステム部門が分離独立する形で味の素システムテクノが誕生。味の素グループ全体の情報サービスを一手に担う情報システムの機能会社として活躍する他、そのノウハウを外部企業にも提供することで、着実に事業を拡大し続けています。その技術力とサポート力はグループ内外から高く評価されており、1999 年には日本 OA 協会の「Best Helpdesk of The Year ’99」を受賞。IT 不況と呼ばれている 2000 年から 2001 年にかけても増収を続けていることからも、その実力の高さが理解できるはずです。
その味の素システムテクノが、現在 Windows XP Professional の展開に向けた動きを進めています。味の素グループでは標準 PC クライアントとして、1995 年に Windows 3.1、1998 年に Windows NT 4.0 を採用し、グループ全体に展開してきました。これを今度は Windows XP Professional に移行するべく、その先行プロジェクトとして味の素システムテクノにおける Windows XP Professional 導入が行われているのです。
「味の素システムテクノは味の素グループの情報センターとして、グループ企業に対する情報化リーダーシップを発揮することが期待されています」というのは、味の素システムテクノ株式会社の草野社長です。「そのためには常に IT 動向を先取りし、顧客に最適な情報インフラの整備と情報サービスの提供を行う必要があります。今回の Windows XP Professional の導入も、このような事業戦略の一環なのです」
もちろん IT 動向を先取りするということは、単に新しい技術を導入していけばいいということではありません。そこには新技術導入の投資効果に対する、厳しい評価が必要です。味の素システムテクノ株式会社 技術部 シニア IT エキスパート 専任部長の綿貫氏は、Windows XP Professional 導入のメリットとして大きく 3 つの項目を挙げています。
まず第 1 は安定性の向上。Windows XP Professional は Windows 2000 のテクノロジをベースにしているため、Windows NT に比べてさらに高い安定性を実現しています。モバイル PC に必要な通信カード類も自動認識されるため、ユーザー設定によるトラブルも未然に回避できます。
第 2 はリモートアシスタント機能によるヘルプデスク業務の効率化。味の素システムテクノでは味の素グループ全体のヘルプデスクを担当していますが、ユーザーからの質問などのコール件数は月間 2400 件に上ります。これにリモートアシスタントを利用することで、オンサイトサポートに費やす時間を半分以下にできると予想されています。
そして第 3 がセキュリティ効果です。味の素グループには医薬品開発を行う部門が存在するため、「Good Manufacturing Practice (GMP) 」に基づく厳密な情報管理が求められます。しかしその一方で、それほど厳密な管理が求められない部門も存在します。Active Directory(TM) ならユーザーグループ毎のセキュリティポリシーを設定することが可能になるため、各部門に求められる必要十分なセキュリティレベルを、利便性を必要以上に損なうことなく実現できるのです。
これらのメリットは、すべて情報システムの TCO 削減に結びつきます。味の素システムテクノ株式会社 技術部 チーフ IT エキスパートの金成氏によれば、「1 ユーザーあたり年間 4 万円の TCO 削減効果が可能」だといいます。また味の素システムテクノでは 2000 年 9 月から Windows Terminal Server を導入し、アプリケーションのサーバー集中化を進めていますが、この効果と合わせれば TCO 削減効果は 8 万円に上ると試算されています。
<OS 移行のプロセス>
マイクロソフトの RDP に参加しベータ版を導入、
MCS の支援のもと導入シナリオを固める
味の素システムテクノが Windows XP Professional の導入を決定したのは、2000 年 11 月でした。まずマイクロソフトの Rapid Deployment Program (RDP) に参加。2001 年 6 月からベータ版を導入し、Windows XP Professional の製品評価を進めていきました。これと並行してグループ全体に対する展開ストーリーに関しても検討が行われています。
これらの作業を支援したのがマイクロソフトコンサルティングサービス (MCS) です。Active Directory の概要設計や、その中で Windows XP Professional を使う上でのグループポリシーの考え方、Windows 2000 と Windows XP Professional の差異等、様々な情報とノウハウの提供が行われました。このコンサルティングに関しては「非常にしっかりとした知識を持った人が担当してくれたため、安心して評価作業に取り組むことができました」(綿貫氏)と、高い評価を頂いています。
さらに 2001 年 9 から 11 月にかけて、クライアント上で稼動するアプリケーションの動作チェックを実施。この作業の後、味の素システムテクノ社内の PC 約 80 台を Windows XP Professional に移行、約 20 台の Windows XP Professional 搭載 PC を新規で導入し、業務での活用がスタートするのです。
<導入結果と評価>
非常にすんなり動いた既存アプリケーション
新しい操作環境への移行はスムーズ
新 OS への移行で最大の課題になるのは、アプリケーションが問題なく稼動するか否かです。同社ではすでに Windows Terminal Server を導入し、いくつかのアプリケーションはサーバー上で動くようになっていますが、それでもまだ多くのアプリケーションはクライアント上で稼動しています。例えば Microsoft Visual Basic® 6.0 で作成した独自アプリケーションやC/S型の会計パッケージ、Microsoft Access 97 を利用した勤務表作成アプリケーションや障害管理アプリケーション、Access 97 と Microsoft SQL Server(TM) 7.0 を利用した見積り作成アプリケーション等です。またこれらの他にも、バックエンドに SQL Server 2000、フロントエンドに Microsoft Excel を利用した大規模な OLAP も動いています。これらがきちんと動かなければ、新 OS に移行することはできません。
しかし実際には心配する必要はありませんでした。Windows NT と Windows XP Professional は非常に互換性が高く、上記のアプリケーションも「非常にすんなりと動いている」(金成氏)といいます。アプリケーションだけではなく、ユーザーにとっても新しい OS 環境への移行は非常にスムーズに進んでいます。今回は新しいデスクトップである「Luna」を標準デスクトップとして採用していますが、操作に関する問い合わせはほとんどありません。

<今後の展望>
2002 年からグループ全体への展開を開始
約 6000 台のクライアント PC を Windows XP Professional に
味の素グループ全体に対する Windows XP Professional の展開は 2002 年 7 月からスタートし、その後約 2 年程度かけて、味の素システムテクノが管理している 6000 台の PC を Windows XP Professional に移行するための計画を検討中です。グループ展開開始まで約半年余りの期間を設けているのは、「安定運用させるための技術やノウハウをあらかじめ味の素システムテクノ社内で蓄積することで、問題発生の可能性を未然に防ぐため」(草野社長)だといいます。
また Windows XP Professional への移行と並行して、SharePoint Portal Server の導入も進められています。味の素システムテクノではすでに検証済みで、2002 年 1 月からは一部のグループ企業にも展開していく計画だといいます。「ポータル機能の実現は 1 年半前から考えていました」と綿貫氏。「独自に構築することも検討していたのですが、SharePoint Portal Server なら自由にカスタマイズできるので、独自構築する必要はなくなりました。技術的に見ても素晴らしいと思います」
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